食道~大腸の消化管の粘膜を直接観察できる内視鏡検査は、自覚症状がほとんどない胃がんや大腸がんの早期発見や、消化管の炎症や潰瘍など、さまざまな病気の確定診断に欠かせません。
内視鏡検査は、鼻から細いスコープを挿入して食道や胃・十二指腸などを観察する胃カメラ(上部内視鏡)と、盲腸から直腸まで大腸全域の粘膜を観察する大腸カメラ(下部内視鏡)の2つに分かれます。
当院では先進の内視鏡を導入することで、胃カメラ・大腸カメラいずれにおいても、患者さまの苦痛を抑えた検査が可能です。
人の耳には聞こえない高い周波数の音波を体内に送り、はね返ってきた音波から画像を作り、調べる検査です。痛みもなく、放射線被ばくの心配もありません。
心臓の動きや弁の状態を診る心エコー、肝臓・腎臓などお腹の臓器の腫瘍や胆石の有無などがわかる腹部エコーをはじめ、さまざまな部位の症状を画像診断することができます。
血液は全身の健康状態を反映しており、検査することで、身体の異常をおおよそ把握することができます。
採血量は通常12ml程度です。採血された血液を分析装置にかけることで、検査の目的に応じたさまざまな異常の有無を調べることができます。
また、がんを抑制する遺伝子の変異に対する抗体の量を測定することができ、さまざまな早期がんの診断も可能です。
心臓の鼓動時に発生する信号を、身体の表面につけた電極から読み取る検査です。心臓病の有無や、高血圧・不整脈・心筋梗塞・狭心症等に伴う心臓肥大の有無を調べることができます。
ベッドに寝ていただき、両手首と両足首および胸部6ヶ所にそれぞれ電極を取りつけ、検査します。通常、数分で終了します。
携帯用の小型心電計を用いて、一日中(24時間)心電図を記録します。この心電図の解析を通して日常生活における心臓の動き(拍動)を調べ、異常がないかを検査します。
10分ほどで検査機器の装着は完了し、検査開始から24時間、眠るときも含めて装置をつけ続けていただきます。24時間後に装置を取り外して解析・診断を行います。
動脈硬化とは、血管の弾力性がなくなって硬くなったり、血管の壁にたまったコレステロールなどにより血管の中が狭くなり、血液の流れが悪くなった状態をいいます。脳出血・脳梗塞・狭心症・心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症などを引き起こしますが、ある程度進行するまでは自覚症状がありません。
ベットに横になり、手と足に血圧計のカフを巻きつけ、心臓の音を聞くマイクを付けて検査します。検査時間は準備を含めて約10分です。結果もすぐに出るため、その場で診断が受けられます。
X線は身体の組織や臓器によって通過しやすさが異なります。この差を利用して画像を作り、診断を行います。放射線検査の中では最も被ばくの少ない検査です。胸部や腹部・骨を主に撮影します。
胸腹部撮影では、炎症・外傷・腫瘍などによる異常なガスの有無や、臓器の形態異常などを観察します。
スパイロメーターという測定装置を使って肺活量や換気量を調べます。ホース状の酸素吸入口に口をあて、思いっきり吸ったり、勢いよく吐いたりして、肺活量や1秒間にどの程度息を吐き出せるかなどを計測していきます。
肺の容積や気道が狭くなっていないかなど呼吸の能力をチェックし、拘束性肺機能障害(肺炎、結核後遺症、肺繊維症、胸膜疾患、胸郭異常など)、閉塞性肺機能障害(肺気腫、気管支ぜんそく、気管支炎など)について調べます。
骨の強度を調べる検査であり、主に、骨の中がスカスカな状態になる骨粗しょう症の診断に使われます。
女性の方、高齢の方、骨折したことのある方、喫煙や飲酒量の多い方は、骨密度が低下する傾向があります。また、最近、身長が4㎝以上縮む、背中が丸くなると感じる方も骨粗しょう症の疑いがあります。
骨密度の低下によって骨粗しょう症になると骨折しやすくなりますので、定期的に骨密度を測定することをおすすめします。
「簡易無呼吸検査」
睡眠時無呼吸の有無と重症度を判定するための検査です。
ご自宅で検査が可能で、指先に呼吸のセンサーをつけ、睡眠中の血液中の酸素・呼吸の状態を測定します。これにより10秒以上の無呼吸・低呼吸の1時間当たりの回数(AHI)、酸素の低下状態を測定します。